子供の矯正治療のタイミングについて

子供の矯正治療のタイミングの決める際に、歯並び、咬み合わせ、顔貌、歯の生え変わりの状態などを考えて、そのタイミングが最適になるには、その治療の効果のほかに、治療を受けるお子さん自身の負担、親御さんの負担、なども考慮しなければなりません。

3歳から10歳までの期間の受け口は、上顎の成長が先に行われる大切な時期に、その成長が妨げられるため、鼻や、その下の上唇あたりの成長が抑制されることにつながる場合が多く、顔貌のバランスの取れた、お顔の発育のためにも、簡単な矯正で、改善しておくこと必要で、タイミング的にはこの時期にまず、一度治しておくことが勧められます。

また、どのような、矯正装置を使うかは、お子さんと、家族の協力度や、虫歯のリスク、治療の期間、治療の負担の軽減などを考慮して行います。

また、受け口(反対咬合)といっても、前歯だけなのか、顎全体なのかなど、様々な要素で決定します。

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治療後、鼻の下の成長阻害が取り除かれ、咬み合わせの改善だけでなく、口元の発育の改善ができました。

乳歯期の受け口(反対咬合)の治療装置

 

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お子様の「受け口」=反対咬合を治療する装置があります。この装置は、なるべく長い時間はめてもらうことによって治療期間が短縮されて効果も確実に上がります。そのため、お子様ご本人の協力も得られるよう、好きなキャラクターを聞いて、オリジナルに制作したものです。

ukeguchi-02.jpg治療前のお口です。

 

 

 

ukeguchi-03.jpg治療後のお口です。 簡単な装置で「受け口」=反対咬合を完治させることができました。小学生くらいの年齢ならば、早期に治療を行なうことで、お顔の形の発育も正しく矯正する効果があります。

子供の歯の虫歯、抜歯と矯正治療

乳歯のひどい虫歯のために、抜歯が必要になっても、顎や歯並びの発育のことなども考えて、治療を進める必要があります。

スペースリテイナー(space retainer) スペースメインテナー(space maintainer)と呼ばれる乳歯の早期喪失による、歯並びの不正を予防するための小さな、簡単な装置をつかうことで、後々の大きな歯列不正の問題を予防できることがあります。

 

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乳歯の虫歯による、歯の早期喪失による、顎の発育と、歯の生え換わりの調和への悪影響が、簡単な矯正装置で正常に保つことが可能になります。 子供さんへの負担もほとんど全くない良い治療方法の一つです。

子供の歯科矯正(歯列矯正)の時期と方法について

矯正治療は何歳でも可能な治療ですが、適切な検査、診断で最適な時期と治療法を選択することが、最適な治療を受ける方法だといえます。

初診時正面

前歯が一本だけ反対咬合になっています。

初診時咬合面


治療開始一週間後正面


治療開始一週間後咬合面
このような装置で治療しました。

術後2年目の定期検診時

正常な歯とお口の発育になっています。

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術後3年目の定期健診時
このような、わずか一本の反対咬合が引き起こす様々な問題を予防できるだけでなく、大切な子供の発育期に、わずかな歯科医の治療の手助けで、正常な発育に自然に戻ることができるタイミングは最適な治療時期であるといえると思います。