抜けた歯の治療に適した矯正治療と虫歯治療

歯が抜けた部分は、通常、義歯か、ブリッジか、インプラントで治療することになりますが、たまたま、矯正治療を受けるタイミングと重なれば、インプラントもせずに、かつ、矯正治療にとっても、進めやすい場合があります。

左上の歯が、1本抜歯になり、しばらく、仮の歯をくっつけておられた患者様が、矯正治療を希望して来院されました。

 

 

検査で、上あごが出っ歯になっていること、下の歯並びもガタガタしていること、などから、抜歯矯正が適応と判断され、ちょうど抜けたままになっているスペースを使って、矯正治療をすれば、インプラントなどの治療もしなくて治療が進められる診断結果になりました。

また、歯と歯の間の虫歯も術前のレントゲンで確認されていたため、丁度いいタイミングで、横から、虫歯治療ができ、歯をなるべく削らずに治療することもできました。

矯正治療の術後

マウスピース矯正の種類と方法

マウスピース矯正には様々な方法、メーカー、名称があり、それぞれ、特徴や違いもあります。

現在、マウスピース矯正では、日本では、インビザライン(invisalign)あたりが、名前の認知度が高いと思いますが、アメリカをはじめ海外では、様々な会社が、それぞれ独自のシステムを持って治療ができるようにしています。

基本的な治療の概念は変わりませんが、矯正治療の料金(矯正治療の費用)や、期間、治療を進めていく方法に違いがあります。

 

 

下の写真のように、矯正治療の検査、診断、治療計画が終わり、マウスピースによる治療が決まれば、歯列矯正治療開始から、歯列矯正治療終了までのマウスピースキットが届きます。

それを、ステップ順に、ソフト、ミデアムソフト、ハード、の順番で、マウスピースを交換しながら、矯正治療を進めていきます。

 

 

 

かみ合わせの問題が引き起こす、歯の病気(根管治療、審美歯科)

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前歯の破折や変色歯の治療を行う場合、治療に先立ち、きちんとした検査を行うことが、後々のトラブルや、歯の病気の再発を防ぐことにつながります。

写真の状態が起きた原因は、不正咬合の影響が大きいと考えられます。

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下の歯並びの悪さと、上下の歯のかみ合わせの悪さが、左の前歯の神経を損傷し(咬合性外傷)、歯の神経が壊死し、その後、壊死した歯の神経(歯髄)の中のヘモグロビンが酸化し、歯を黒く変色させ、さらに咬合性外傷が継続して、その歯の損傷を続け、強い咬合力がかかった時に歯の破折を引き起こしたと考えられます。

そのため、もし、その歯の神経の治療(根管治療、歯内療法、歯の神経の治療)を普通に行っても、術後の治癒、予後が悪くなったり、咬合性外傷による歯の損傷が継続し、さらに、外傷性咬合による歯周病(歯槽膿漏)も引き起こすことにつながる可能性が高くなります。

 

そのため、専門的には、治療に際しては、現在の歯の病気(歯の問題)を改善、治療する共に、現在の歯の病気(歯の問題)を引き起こした原因も、根本的に治療しておくことが望ましい治療になります。

 

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まずは、きちんとした歯の神経の治療(根管治療、歯内療法、歯の神経の治療)を行います。その際、歯の根っこまで、変色した歯のホワイトニングも、見えない基礎治療として行っておきます。

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その後、前歯の破折や、変色を引き起こした、不正咬合、不正歯列を、歯列矯正、矯正歯科治療で治します。その際に、いったん矯正治療中もなるべく審美的に治療できるよう、矯正治療用の仮歯を入れておきます。

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矯正治療が終わった後、しばらく歯の保定を行います。

この状態で、根本的な治療が完了し、最終の審美歯科治療を行います。

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本来の患者様の口元や歯の固有色を再現して、あえて、セラミッククラウンに色付けを行い治療を完了します。

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術前と術後の口元の比較です。

 

これで、今後のお口全体の問題の予防治療も含めた治療が行えました。

部分歯列矯正、レーザー、歯を削らないセラミック治療による前歯の審美歯科治療

部分歯列矯正と、レーザー治療と、歯を削らない審美歯科治療を組み合わせてトータルで審美歯科治療を行いました。

 

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前歯の側切歯の矮小歯と歯列不正による、咬み合わせと審美的な問題を抱えています。

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まず先に、歯列矯正で、前歯の歯並びと、上下の歯のかみ合わせを改善(患者様の治療期間が4か月ほどしかなかったためできるところまで)し、その後、

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歯を削らない、ノンプレパレーションラミネートベニアを矮小歯に接着し、左右の前歯の歯肉のラインを左右対象にするため、レーザーによる歯肉整形処置をして、治療を完了

 

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術後写真

 

審美歯科の治療とは

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審美歯科の治療とは、一般的な歯科治療の、虫歯治療、歯周病治療、根管治療、咬み合わせ治療などもきちんと行い、更に、より自然で美しい審美性を、個々の歯、歯列全体、お口の周り、お顔とのバランスにまで反映させる歯科治療です。

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術前の口腔内

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術後の口腔内

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術前後の口元

外科矯正とは?

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外科矯正とは、歯並びやかみ合わせの不正な状態が、骨格的な問題要素が強い場合、外科的な矯正治療で、機能的な問題や、審美的な問題が一般の矯正治療だけでは解決できないような状態の場合に選択される矯正治療です。

この矯正治療は、単に手術で矯正してしまうのではなく、術前矯正、術後矯正といった治療と共に行われます。

 

京都 北山吉川歯科クリニック 矯正治療については、当クリニックの矯正HP、または治療ブログ矯正歯科(歯列矯正)を参照してください。

矯正治療と虫歯の審美歯科治療

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矯正治療が終了した状態で虫歯治療の術前(ミラー像)
(本来は、矯正治療を開始する前に虫歯等の基礎治療を終えておくことがのぞましい。それは矯正治療中の虫歯の進行を食い止めると同時に早期治療ができる。また、虫歯フリーにしておくことでお口の健康を清潔に保つことができる。)

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虫歯のかみ合わせ治療の術後(ミラー像)
(審美的にも改善している)

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右下奥の銀歯

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予想通りのかなりの進行した虫歯

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正確かつ丁寧に虫歯を取り除く

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歯の神経を助け抜かずにすむようにする

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左下奥の銀歯

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術前検査の診断どおりの進行した虫歯
(患者さんの自覚症状は全くない)

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正確かつ注意深く治療する

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歯の神経を保護し抜かなくていいように処置

このようにして適切に検査治療を行い、治療が完了した後は年2回の定期健診とクリーニングを受け永く健康を維持することで、審美性も保つことができます。

矯正治療を受ける際の虫歯治療

矯正治療を受ける際に、虫歯治療も必要になりますが、そのタイミングは矯正治療後がいいのか、矯正治療前がいいのかはやはり、適切な精密検査と診断、治療計画によります。 矯正治療後で間に合う治療 (約1年の矯正治療完了予定後に間に合うという理由で) 矯正治療中が都合がいい場合の治療 (歯を削る量が少なくきれいに治療できるという理由で) 矯正治療前に受ける必要があった治療 (患者様の理解が得られてから治療ができた理由から) 痛みがなくても中が腐っていたセラミックの歯 根管治療から行い、インプラントにせずに治療 術線よりきれいなオールセラミッククラウンで治療 これらのように様々な状況で治療をすすめる理由があり、適切な検査のもとに診断説明を受けることが必要になります。

患者様の負担の少ない矯正治療について

矯正治療の相談を受ける際に、当クリニックでは、患者様の治療の負担が最小限になるように、時期(タイミング)、方法、を考え治療を行っています。


下の前歯の乱ぐい歯

最小限の負担で済むような方法で治療を行います。

短期間で改善されます。

部分的であっても、全体の精密検査を行って、慎重に診断と治療計画を立ててから、治療がよりシンプルで正確に行って、全体のバランスが良くなるように治療を進めていきます。

歯列矯正(矯正歯科)とセラミックによる審美歯科治療

歯列矯正(歯科矯正)をする際、虫歯、歯周病、歯の根の病気などもきちんと検査、診断し、治療することで、審美的かつ健康な歯を長期的に保つことができます。  この様な治療の方法は美容歯科の立場からではなく、総合的な検査、診断、治療計画に基づくもので、短期間で効率的に効果的に治療を進めることができます。

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術前画像写真

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総合的な検査、診断に基づく治療計画


術後画像写真

このように、歯列矯正(歯科矯正)、セラミック、審美治療、ホワイトニング、虫歯、歯周病、歯の神経の病気をきちんと治療し、きれいな歯、と審美的で健康的なお口になりました。