小児歯科ブログ

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子供の歯の虫歯、抜歯と矯正治療

乳歯のひどい虫歯のために、抜歯が必要になっても、顎や歯並びの発育のことなども考えて、治療を進める必要があります。


スペースリテイナー(space retainer) スペースメインテナー(space maintainer)と呼ばれる乳歯の早期喪失による、歯並びの不正を予防するための小さな、簡単な装置をつかうことで、後々の大きな歯列不正の問題を予防できることがあります。

 

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乳歯の虫歯による、歯の早期喪失による、顎の発育と、歯の生え換わりの調和への悪影響が、簡単な矯正装置で正常に保つことが可能になります。
子供さんへの負担もほとんど全くない良い治療方法の一つです。

予防的な矯正治療

防的な矯正とは、歯の生え変わりや、顎の成長時期になるべく自然に、最小限の負担で、適切な成長発育の状態にする矯正治療のやり方です。

歯並びの問題が大事に至らない間に矯正治療をする予防矯正の例

初診時正面

前歯が一本だけ反対咬合になっています。

初診時咬合面


治療開始一週間後正面


治療開始一週間後咬合面
このような装置で治療しました。

術後2年目の定期検診時

正常な歯とお口の発育になっています。

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術後3年目の定期健診時

 

 

顎の発育中に矯正を行うことで、歯を抜かずに歯並びをきれいにする予防矯正の例

 

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永久歯が生えそろう途中で、顎の成長中のお子さんです。

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急速拡大装置と呼ばれる顎を広げる装置で、歯がきれいに生えそろって並ぶ顎の大きさにすることができる装置です。

このような装置を適切な時期(適切なタイミングや条件)に使用して歯科矯正治療(歯列矯正)をすることで、歯を抜かずにきれいな歯並びとかみ合わせにすることができます。

通常このような装置は、固定式と可撤式(付け外しがきく)タイプに分かれ、それぞれ、患者様の状況に応じて使い分けます。

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急速拡大装置と呼ばれる顎を広げる装置で顎が広がった状態(前歯がすきっぱになって、スペースが広がっている)

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約2週間で次の装置に付け替え、歯並びを整えます。

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歯並びが整った状態

乳歯の奥歯の痛みについて

子供さんが、奥歯が痛いというようなときに、乳歯の虫歯がみられないときは、その奥の歯ぐきが痛いときがあります。これは、今ある乳歯の一番奥歯のその後ろに、6歳臼歯と呼ばれる永久歯が生えてくるときによく見られます。

但し、目に見えない虫歯が原因なのか、後続永久歯が原因なのか、このころには、レントゲンもきちんと取れる年齢になってきていますし、顎や、歯の発育を観察することが、大変重要になってくる時期なので、きちんと診察を受けることをお勧めします。