歯のレントゲン

歯のレントゲン(矯正治療に伴い虫歯や歯槽膿漏、歯周病、歯の根の病気などを調べます。)

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標準的撮影法

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デンタル18枚法

デンタルレントゲンと呼ばれ、歯科治療の中で、最も一般的かつ、頻繁に用いられるレントゲンの一つです。

18枚法と呼ばれる方法で、一本の歯の歯槽膿漏(歯周病)、虫歯、歯の根の病気(歯根の病気)などを調べるのに最も確実なレントゲンの一つです。

咬翼法

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バイトウィングレントゲンと呼ばれ、歯科治療の中で、最も一般的かつ、頻繁に用いられるレントゲンの一つです。

デンタルレントゲン(標準的撮影法)と違う点は、歯と歯の間に初期虫歯がより確実に調べることができる点と、一枚の撮影で、約8本の歯を診断することができるため、(デンタルレントゲンの場合約4本)レントゲンの被ばく量(被爆量)を最小限に抑えながら、初期虫歯がより確実に調べることができる点、また、小児歯科の場合などに、レントゲンのセンサーまたはフィルムを保持することが容易である点などが挙げられます。

 

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レンドゲンで発見された虫歯

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レンドゲンで発見された部分の虫歯の歯の状態

このような、見た目は小さかったり、わからなかったりする虫歯も早期発見、早期治療する必要があります。

顎のレントゲン

顎のレントゲンは、パノラマレントゲンと呼ばれ、歯の生え変わりの様子や歯の根の形や方向、親知らずの状態などを調べます。

また、ある程度、顎の大きさと、歯並びのバランスを評価することもできます。そのほか、ある程度の虫歯や、歯槽膿漏、を調べたり、もし、過去に歯科治療を受けている場合は、歯科的な既往歴を知ることにも有効です。

 

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7歳児のパノラマレンドゲン (歯の生え変わりは、年齢に比べ標準的で、後続永久歯の数も異常はなく、顎の大きさも、永久歯とのバランスがそう悪くないなどの評価ができる)

 

 

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保定装置(インビジブルリテーナー)

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保定装置

可撤式装置(ホレータイプリテーナー、トゥースポジショナー、アクチバトール、インビジブルリテーナー、チンキャップなど)

固定式装置(ボンデットリンガルリテーナー、バンド、スパー、ブリッジなど)

矯正治療の装置の保定装置として、機能的装置 ホレータイプリテーナー、トゥースポジショナー、ボンデットリンガルリテーナー、バンド、スパーと呼ばれるものがあります。

これは、矯正治療の術後に歯並びの安定(歯の位置の保定)のために必要な矯正治療装置で、装着期間のの目安は、治療に要した期間の約1,5倍から2倍の期間装着してもらい、術後のかみ合わせと歯並びの安定を図ります。

 

この中で、インビジブルリテーナーは、若干の後戻りの修正や、治療の早期切り上げと装置による引き続きの仕上げ治療が可能のです。

 

利点

  • 術後わずかな後戻りを模型上(歯型)でコントロールすることができる
  • 透明で、ほとんど目立たず、審美性に優れる
  • 可撤式(取り外しが可能)なので、矯正治療中の虫歯の心配が少ない、着脱式でお口の清掃がしやすい
  • 着脱、調整が容易
  • 若干の後戻りの修正や、治療の早期切り上げと装置による引き続きの仕上げ治療が可能
  • 装置の製作が容易

など

欠点

  • 患者様の協力が必要
  • 装着を忘れた期間が長い場合で、再度装着できない場合、歯型をとり直して再製作が必要
  • 装置が薄い場合、割れやすい

歯が抜けた部分を部分矯正を利用して治す方法

当クリニックでは一口腔一単位という考え方の他に患者さんの年齢や生活におけるお口の健康の重要性などを専門家として考え、また、患者さんが望む治療も重要な要素であることを考え治療を勧めるようにこころがけています。

ただし、専門家として診るためには、正確な検査、診断が必要になります。

矢印の一番奥の違和感で来院されました。

違和感の原因は一番奥の歯が割れていて噛むと違和感が出る原因になっていました。 さらに、それ以外に悪い箇所がみられるようだったため、精密検査を受けていただきました。

上の丸の拡大レントゲンです。割れていたり、歯の周りの骨をおかしています。

下の歯の一番奥と、奥から四番目が抜歯が必要でしたが、全体検査と全体の診断と、患者さんの希望から、必要な抜歯と必要な修復再建治療を進めていきました。

割れて中が腐っていました。

奥から四番目の歯(この時点では三番目)は矯正時に必要な歯として、しばらく残して治療を進めました。

矯正治療が終わった時点で抜歯をしました。

 

セラミックの歯で修復再建しました。

この患者さんの最適な治療は全体矯正ですが、患者さんのこの時点の希望に沿ってなおかつ専門家の立場からも悪くない治療を選択できました。 また、将来、より良い治療が可能であれば、全体矯正をして、抜歯した、スペースもなくし、全体の歯並びとかみ合わせをなおすことができるように考えて治療しました。 この時、抜歯をしてインプラントはこの時点でも、将来性を考えてもしないほうがよいと考え、患者さんの希望と一致して、良い治療が選択出来たと思います。

上の患者さんの将来引き続き可能な理想的な治療法の例

抜歯後スペースをなくす矯正の例

乳歯期の受け口(反対咬合)の治療装置

 

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お子様の「受け口」=反対咬合を治療する装置があります。この装置は、なるべく長い時間はめてもらうことによって治療期間が短縮されて効果も確実に上がります。そのため、お子様ご本人の協力も得られるよう、好きなキャラクターを聞いて、オリジナルに制作したものです。

ukeguchi-02.jpg治療前のお口です。

 

 

 

ukeguchi-03.jpg治療後のお口です。 簡単な装置で「受け口」=反対咬合を完治させることができました。小学生くらいの年齢ならば、早期に治療を行なうことで、お顔の形の発育も正しく矯正する効果があります。

子供の歯の虫歯、抜歯と矯正治療

乳歯のひどい虫歯のために、抜歯が必要になっても、顎や歯並びの発育のことなども考えて、治療を進める必要があります。

スペースリテイナー(space retainer) スペースメインテナー(space maintainer)と呼ばれる乳歯の早期喪失による、歯並びの不正を予防するための小さな、簡単な装置をつかうことで、後々の大きな歯列不正の問題を予防できることがあります。

 

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乳歯の虫歯による、歯の早期喪失による、顎の発育と、歯の生え換わりの調和への悪影響が、簡単な矯正装置で正常に保つことが可能になります。 子供さんへの負担もほとんど全くない良い治療方法の一つです。

子供の歯科矯正(歯列矯正)の時期と方法について

矯正治療は何歳でも可能な治療ですが、適切な検査、診断で最適な時期と治療法を選択することが、最適な治療を受ける方法だといえます。

初診時正面

前歯が一本だけ反対咬合になっています。

初診時咬合面


治療開始一週間後正面


治療開始一週間後咬合面
このような装置で治療しました。

術後2年目の定期検診時

正常な歯とお口の発育になっています。

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術後3年目の定期健診時
このような、わずか一本の反対咬合が引き起こす様々な問題を予防できるだけでなく、大切な子供の発育期に、わずかな歯科医の治療の手助けで、正常な発育に自然に戻ることができるタイミングは最適な治療時期であるといえると思います。