歯を抜きたくない場合の歯列矯正治療

ガタガタした歯が原因で、虫歯や歯槽膿漏(歯周病)が起きた場合、歯を悪くしたり、失ったりする歯は、その部分の複数歯に及ぶことがあり、予防的に、早期に歯並びをそろえたり、原因を引き起こす歯の周囲のを助けるために、原因歯をのみを抜歯し、その周囲の歯を守ることが必要なことが多くあります。

 

100605(127)

 

ガタガタした歯が原因で、虫歯や歯槽膿漏(歯周病)が引き起こされる前の状態で、将来的なリスクが予測されます。

 

100605(126)

歯列から飛び出た歯のみを抜歯しました。(この場合、抜いた歯の穴も、歯の隙間も自然に治癒する場合が多く矯正治療は必要ありません)

140630(5)

同じような場合で、どうしても歯を抜きたくない場合はこのようjな矯正治療が有効になり、歯を抜かずにすませることができます。

140630(4)

マウスピース矯正について(前歯のすきっぱ)

わずかな歯並びの調整は、ワイヤー装置などを使った矯正治療をしなくても、つけ外しの透明のマウスピースでするマウスピース矯正で矯正治療を行うことができます。

このマウスピース矯正は、そのマウスピースの種類で、インビザラインやクリアアライナー、クリアリテーナー、クリアトレーなど、様々な呼び方で呼ばれ、目立たず、審美的な矯正方法として、人気が高まってきており、従来のワイヤー矯正にためらいや、抵抗感がある場合に非常に効果的な治療法です。

ただし、適応症も考慮しなければならないので、従来通りの矯正治療の術前の精密検査が大切になります。

100424(10)

 

 

術前 (前歯の隙間 すきっ歯)

100424(11)

 

治療開始時(マウスピースが少し浮いて入らない感じで、その隙間のせいで、マウスピースが曇った状態になる)

一日10時間以上(おおよそ16時間程度の装着が理想) 食事の際は外し、それ以外の装着時はできれば噛みこみを繰り返してもらうと矯正治療の期間が早くなる)

100424(17)

 

治療開始2週間後(マウスピースがぴったりと入るようになったら、歯がきれいにそろってきたサインです。)

100424(18)

 

術後(前歯の隙間が閉じ、きれいな歯並びに)

小児の床矯正について(可撤式急速拡大装置)

1(9)

 

永久歯が生えそろう途中で、顎の成長中のお子さんです。

2(8)

 

急速拡大装置と呼ばれる顎を広げる装置で、歯がきれいに生えそろって並ぶ顎の大きさにすることができる装置です。

このような装置を適切な時期(適切なタイミングや条件)に使用して歯科矯正治療(歯列矯正)をすることで、歯を抜かずにきれいな歯並びとかみ合わせにすることができます。

通常このような装置は、固定式と可撤式(付け外しがきく)タイプに分かれ、それぞれ、患者様の状況に応じて使い分けます。

4(11)

 

急速拡大装置と呼ばれる顎を広げる装置で顎が広がった状態(前歯がすきっぱになって、スペースが広がっている)

5(12)

 

約2週間で次の装置に付け替え、歯並びを整えます。

6(7)

 

歯並びが整った状態

 

 

骨年齢

CPA2_140726202718

 

矯正治療の際に、実際の年齢と、個人差のある成長発育年齢のいわゆる生理的年齢を総合的に判断して、矯正治療のタイミングなどを見計らう際に役立てる検査の一つとして、骨年齢の評価法があります。

骨年齢の評価は、通常、手のレントゲンを撮影して行われます。そして、標準的な骨年齢アトラスを参考にして、その年齢での骨核の出現状況等と比較して、成長発育年齢のいわゆる生理的年齢を求めます。

マウスピース矯正について

近年、矯正治療において注目を集めているのが、透明のマウスピースを使ったマウスピース矯正とよばれるものです。

この矯正治療は、すでに、患者様にも口コミで広がってきていますが、従来のワイヤーによる矯正の欠点である、矯正装置が目立つ、また、裏側からの見えない矯正(舌側矯正)であっても、つけ外しができない、といった問題を考慮(気に)せずに、始められる矯正治療(歯列矯正)です。

特に、近年、光学スキャナーによる3Dスキャンニング、CADによる3Dデザイン、3Dプリンターによる立体模型(立体造形)の精密作成には目覚ましい進歩があり、更に、その最先端技術がいち早く歯科医療の分野にも取り入れられ、患者様の治療の質の向上lに大きく貢献しています。

また、従来治療の適応症でなかったケース(歯列不正)にも、適応範囲が日々広がってきており、治療期間、治療料金(費用)の面でも、ワイヤー矯正と比較検討する治療法と言えます。

当クリニックでは、以前より、透明のマウスピースによる矯正を行っておりましたが、その一つとして、米国アライン・テクノロジー社のマウスピース矯正治療 invisalign(インビザライン)の治療を取り入れております。

このマウスピース矯正は、従来方法と違い、最新のコンピューティング技術を取り入れて、システマティックに治療ができるシステムです。

logo_tagline_color_cmyk_large

invisalign1

このような画面で精密に治療計画を行います。

インビザラインについての動画はこちらを

YouTube Preview Image

YouTube Preview Image

子供の矯正治療のタイミングについて

子供の矯正治療のタイミングの決める際に、歯並び、咬み合わせ、顔貌、歯の生え変わりの状態などを考えて、そのタイミングが最適になるには、その治療の効果のほかに、治療を受けるお子さん自身の負担、親御さんの負担、なども考慮しなければなりません。

3歳から10歳までの期間の受け口は、上顎の成長が先に行われる大切な時期に、その成長が妨げられるため、鼻や、その下の上唇あたりの成長が抑制されることにつながる場合が多く、顔貌のバランスの取れた、お顔の発育のためにも、簡単な矯正で、改善しておくこと必要で、タイミング的にはこの時期にまず、一度治しておくことが勧められます。

また、どのような、矯正装置を使うかは、お子さんと、家族の協力度や、虫歯のリスク、治療の期間、治療の負担の軽減などを考慮して行います。

また、受け口(反対咬合)といっても、前歯だけなのか、顎全体なのかなど、様々な要素で決定します。

040306(124)i

040306(118)

040306(128)

040306(117) 040306(116)

040306(135) 040306(136)

040306(142) 040306(143)

040306(145)

040306(124)i 040306(146)i

 

治療後、鼻の下の成長阻害が取り除かれ、咬み合わせの改善だけでなく、口元の発育の改善ができました。

手のレントゲンによる骨年齢の把握

WS000113

矯正治療においては、実際の年齢(歴齢)と、骨格的な成長の年齢(生理的年齢)を把握する簡便かつ有効な診断方法として、手のレントゲンを参考にして、矯正治療の時期、タイミングを考慮するのに役立てます。

 

 WS000115

 

151113(38)

手のレントゲン検査の意味、目的、方法、メリット、デメリット

意味

実際の年齢(歴齢)と、骨格的な成長の年齢(生理的年齢)を把握する簡便かつ有効な診断方法

目的

矯正治療の時期、タイミングを考慮するのに役立てます。

方法

左右どちらか片方の手のひらをレントゲン撮影します。

メリット

レントゲンの撮影が容易。

エックス線の被ばくに対して小児のお子様などに対しても安全な部位である。

デメリット

歯科保険の適応外になる。(当クリニックでは矯正検査の費用に含まれています。)

実際の診断の方法(診断の応用方法)

手のひら部分の骨の数(手根骨の骨核の数)・・・年齢の平均状態と対比

骨と骨の隙間(骨端線の消失)・・・年齢の平均状態と対比、隙間、幅の大きさから成長を予測

親指の内側の骨の有無(拇指尺側種子骨の出現)・・・出現時期の少し前から同時期に骨格的な成長が盛んになるため、顎の成長が予測できる。

 

矯正・歯磨き

矯正治療(歯列矯正治療)中は、歯のお手入れは、いつも以上にきれいにしなければ、装置の周りに磨き残しが付きやすく、虫歯になるリスクが高くなるので、矯正期間中に適したきちんとしたお手入れのを身に着けてもらうことで、治療の終了後は、お手入れが習慣づいているだけでなく、容易にできるようになります。

お手入れの習慣は、一度身に着けてしまえば、お手入れをせずにいることは、お風呂にはいらないことと同じぐらい、気持ちのいいものでない感じがするようになります。

矯正中のお手入れの方法

  • 歯ブラシによるお手入れ
  • デンタルフロスによるお手入れ
  • 歯間ブラシによるお手入れ
  • ウォーターピックによるお手入れ
  • ラバーチップによるお手入れ

 

 

歯ブラシによるお手入れ

WS000033

デンタルフロスによるお手入れ

WS000026

歯間ブラシによるお手入れ

WS000030

ウォーターピックによるお手入れ

WS000031

ラバーチップによるお手入れ

WS000034